先の記事に書いたとおり、木本先生は電気自動車を研究開発されていました。

電気自動車は三菱の「i-MiEV」や日産の「リーフ」や「ハイブリッド」車と共に次世代エネルギー車として脚光を浴びていますが、実は100年ぶりに復活した「老いた赤ん坊」なのです。
25_3 写真は大正13年に広島で撮影されたドイツ製の「SB号」です。
この年、SB号は日本に300台輸入されたそうで、そのうちの30台が広島に輸入されたそうです。
祖父がこの輸入にかかわっており、この写真が我が家のアルバムに残っていました。
残念なことに、車は1台も売れなかったそうで、我が家には莫大な借金が残ったそうです。
タクシーの営業もしたそうですが、性能(航続距離が短い)が悪くて商売にならなかったそうです。
内燃機関の自動車が発達する前の一時期、蒸気機関や電気自動車が華々しく歴史に登場しましたがSB号同様に性能の問題で退場してしまいました。

100年ぶりの再登場には、脱化石燃料・カーボンオフセットという追い風も吹いていますが、はたして主役になれるものでしょうか?

SB号については、ライフワークのつもりで調べていますが、ほとんど情報がありません。
ご存知の方はご協力よろしくお願いいたします。

「酒と蘊蓄の日々」というブログを書いている「石墨」さんから頂いた情報では、山梨の中込商店がやはり大正年間にSB号の販売を手掛けたそうで、その後身の株式会社ダイタという不動産業の会社のホームページにSB号の記述があるそうです。