wpid-IMG_20180518_175153.jpg女優の星百合子さんが亡くなりました。映画「若大将」シリーズにヒロインとして出演する等、皆さんもよくご存じの女優さんです。

私の印象に残っているのは、世界が滅亡する時に星百合子さんが演じる女性が遠く離れている婚約者とアマチュア無線(しかも電信=モールス通信)で愛を言い合っているシーンのある映画です。

子供の頃の記憶なのでタイトルも覚えていません。ネットで検索して見ると出て来ました。

1961年の「世界大戦争」(東宝)です。私が小学校5年生の時に製作された映画です。翌年にキューバ危機があり、米ソ戦争寸前という緊迫した世界情勢だったこともあり、このような映画が作られたのでしょう。

映画では平和への努力も空しく、ニューヨーク、パリ、東京等、世界の主要都市に向けて核ミサイルが発射されます。星百合子さんが演じる女性の家族は逃げても無駄だと避難をやめて、家族全員で最後の食卓を囲み静かに世界の終わりを待ちます。そして、女性はアマチュア無線で太平洋上の船に乗っている通信士の婚約者(宝田明)へ和文のモールス通信(電信)で「サヨウナラ」を送ります。

鉱石ラジオ(今では知らない人の方が多いようですが、※鉱石検波器を使用したラジオです。)を組み立てたりしていたラジオ少年には印象に残る映画でした。

 

※鉱石検波器

方鉛鉱を検波器として使用していました。その昔は方鉛鉱に細い電線を差して音が聞こえるポイントを探したそうです。

私が小学生の頃は、そのような原始的なものではなく単3電池の半分くらいの筒状に加工されていました。

その後、ゲルマニュウムダイーオードを使用するゲルマニュウムラジオに変わって行きました。

同調器とダイーオードとクリスタルイヤホーンだけの簡単な構成ですが、電解強度が強い場所では充分実用になります。電源が不要なので災害時には役立つかもしれません。